双子×双子の恋愛事情☆
乃愛を追いかけるのに
必死だったあたしは
道にあった小さい溝に
つまづき
『キャッ』
ーーやばい!ーー
そう思った次の瞬間
ぐいっ!
誰かに腕を引っ張られた。
『おい。
お前大丈夫か?』
心配そうな声が上から降ってきた。
あたしはお礼の言葉を言おうと
顔をあげるとそこには
先ほどまで女の子に囲まれていた
棗がいた。
あたしは慌てて離れて
『ごめんなさぃ!
大丈夫…です。』
と聞こえないくらい
小さな声でそう呟いた。