佳人な先生

「ごめん!
 遅くなって!」

後ろから声をかけられ

振り向くと

そこにはスーツを着た

瑞城先生にそっくりな

芹沢さんが立っていた。


「いえ・・・。」


「とりあえず
 そこのカフェにでも
 入ろうか。」


芹沢さんは微笑んで

そう言った。


瑞城先生も

微笑んだらこういう感じ・・・



「はい・・。」



私たちは近くの

カフェに入った。



「桐乎さんは
 何にする?」



「えーと
 ミルクティーを
 ホットで。」



芹沢さんがコーヒーと

私のミルクティーを

注文してくれた。



私は目線を少し下に

向けたまま

自分から話す気には

なれずにいた。
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