佳人な先生

「日に日に仲良くなる
 2人を見て、
 同じ場所に立てない自分が
 とても悔しかった。
 付き合っていると
 ウワサも聞いた。
 同じ大学に通う
 ことも知った。
 
 自分の感情を
 抑えつける毎日。
 
 もう限界だった。
 
 けどもうすぐ
 卒業というころに
 なっていた。
 
 そんな時、
 俺の前に現れた
 男子生徒。
 
『僕たちは付き合って
 いません。
 よいお友達です。
 誰かの代わりなんて
 僕はイヤだから。』

 それだけを言い残して
 去っていった。」





途中からまるで

瑞城先生であるかのように

話し出す芹沢さんの言葉は

私の心の奥深くに入ってきた。




私は今、

あの時の瑞城先生と

会話をしている。

そんな気持ちになった。

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