佳人な先生
翌日。

私は月冴さんに

メールで

お別れすることにした。


本当は会って

お別れを言うのが

礼儀なんだろうけど・・・

私は面と向かって言えるほど

強くないから・・・

きっとまた月冴さんの胸で

泣いてしまうから・・・。



『この前のキスで

 気づいてしまいました。

 私は瑞城先生のことを

 忘れられそうにありません。

 だから終わりに

 させて下さい。

 また誰かを

 好きになるとしても、

 瑞城先生とは

 まったく違う人を

 愛したいと思いました。

 月冴さんを見ていたら

 きっと瑞城先生を

 思い出してしまいます。

 だから・・・

 ごめんなさい。』



そして私は


泣きながら


送信ボタンを



押した―――。




さようなら


月冴さん・・・。
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