佳人な先生
待ち合わせの時間より

少し早めに公園についた。


思ったよりも暗い公園に

少し恐怖も感じていた。


早く月冴さん

来てくれないかな・・・。


すると向こうから

走ってくる人影が見えた。


「星音ちゃん!」


月冴さんが息を切らせて

私の前までやってきた。


そして私の手をつかんで

言った。


「事情は後で
 説明するから
 とりあえず行こう!」


「は、はい!」


私は返事をするのが

精一杯で、少し駆け足で

歩き始めた月冴さんと

その場を後にしようとした。



私たちの歩き出した道の先に

人影があった。


「?・・神宮寺さん?」

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