佳人な先生

・・・・え。


思わず息が詰まる。


そう・・・

月冴さんが

とても穏やかな表情で

その女性を見て

話していたから。


イヤでもわかる・・・。


この2人は

きっと特別な関係

なのだと・・・。


自分の感情が

コントロールが

きかなくなっていくのが

わかる。



あふれ出す怒り。



あふれ出す悲しみ。



あふれだす・・・涙。



必死に涙を堪え

流れた涙をぬぐい

2人の前に立って

月冴さんをにらみつけた。



「星・・音ちゃん・・。」



月冴さんの顔が

一気に悲しそうな顔になる。


「か・・返して・・・。
 2枚目の手紙・・
 私に返して下さい・・。」



涙声になりながら

必死に言った。
< 166 / 217 >

この作品をシェア

pagetop