佳人な先生

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　　　手　紙
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だが俺には妻がいる。


ここからは

病気とは関係なく

俺の気持ちを書くことにする。


俺はこれから先も

妻を愛していく。

俺が幸せにすると

誓った女性だから。


正直、病気がわかる前から

気持ちのすれ違いで

一緒に暮らしてはいない。


もしかしたら

この先、離婚という

結果になるかもしれない。


それを待って

欲しいなんて

最低なことは

人として

言うべき事ではないと

思っている。


そして俺と妻が

夫婦である以上

俺は妻を愛していく。


これからもずっとだ。


だから桐乎の

気持ちには答えられない。

たとえ奇跡が

起こって、この命が

永らえたとしても

桐乎を選ぶことはない。


これが俺の答えだ。



俺を好きになってくれて

ありがとう。

優しくしてやれなくて

本当にすまなかった。



どうか幸せになって欲しい。



それが今の俺の最後の望みだ。





瑞城 冬夜

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