佳人な先生
アンリ君は

少しだけ

落ち着いた私に

ヘルメットをかぶせ

バイクの後ろに

乗るように言った。


落ちないように

アンリ君の腰に

手をまわすように

言われた。


抱きついた

アンリ君の体の

温かさが

とても心地よかった。


少しして

着いたよっと

声をかけられて

バイクから降りた。


そこはアンリ君の

マンションだった。


アンリ君は

黙々と私の

ヘルメットを脱がせて、

カバンを持って

私の手を引いて

マンションに入って行った。


私は泣きすぎたせいか

何も考えることができない。


頭がぼぉーっとして

何も考えられないんだ・・・。



アンリ君は

私の手を引いて

マンションの一室に

入って行った。
< 171 / 217 >

この作品をシェア

pagetop