佳人な先生
「ねぇ・・
 キリちゃん。」


アンリ君が

読み終えたのか

私の方を向いて

真剣な顔をして話し

かけてきた。


「・・なに?」


「この2枚目
 読んでみて
 どう思ったの?」


私は窓から離れて

アンリ君の横に戻って

腰を下ろし

ゆっくり話しはじめた。


「・・・・私。
 振られてたんだ・・って。
 
 ・・それを私が
 傷つかないように
 月冴さんが隠して
 くれてたんだろうな・・って。」



「この2枚目があったこと
 どうやって知ったの?」



私は

2枚目の存在を

知るまでの出来事と

2枚目を手に入れ

現在に至るまでのことを話した。



そして全部聞き終えた

アンリ君は

考え込んでしまった。



まだ何かあるの??


私はまた不安になってきた。
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