佳人な先生
そしてようやく
アンリ君が
口を開いた。
「キリちゃんの
話しからだと・・・
2枚目を抜いた時には
芹沢さんは
キリちゃんを知らない
ってことだよね?」
「うん。」
「さっき
キリちゃんが言った
『私を傷つけないように』
は、違うよね?
なんて言うか・・・
キリちゃんのためじゃ・・・」
「うん。月冴さんは
誰にでも優しいと思う。
それはきっと
私じゃなくても・・・。
その手紙を読むだろう
元生徒のことを考えて
抜き取ったんじゃないかな。
そういう人なんだ月冴さんって。
だから・・・神宮寺さんの
気持ちも・・・わかってて・・
断ることで・・傷・・つくから・・
だから・・・」
私の目から
涙がこぼれた。
そう。
月冴さんは
優しくて
人を傷つけるような
ことはしない人・・・。
そんな人が
私を守るために
人を傷つけた・・・。
なのに私は・・・。
なのに私は
月冴さんに何をした――?
私の中に一気に
押し寄せてくる自己嫌悪。
私は言葉にして
初めて気づいた・・・。
そしてもう・・・
遅すぎる―――
アンリ君が
口を開いた。
「キリちゃんの
話しからだと・・・
2枚目を抜いた時には
芹沢さんは
キリちゃんを知らない
ってことだよね?」
「うん。」
「さっき
キリちゃんが言った
『私を傷つけないように』
は、違うよね?
なんて言うか・・・
キリちゃんのためじゃ・・・」
「うん。月冴さんは
誰にでも優しいと思う。
それはきっと
私じゃなくても・・・。
その手紙を読むだろう
元生徒のことを考えて
抜き取ったんじゃないかな。
そういう人なんだ月冴さんって。
だから・・・神宮寺さんの
気持ちも・・・わかってて・・
断ることで・・傷・・つくから・・
だから・・・」
私の目から
涙がこぼれた。
そう。
月冴さんは
優しくて
人を傷つけるような
ことはしない人・・・。
そんな人が
私を守るために
人を傷つけた・・・。
なのに私は・・・。
なのに私は
月冴さんに何をした――?
私の中に一気に
押し寄せてくる自己嫌悪。
私は言葉にして
初めて気づいた・・・。
そしてもう・・・
遅すぎる―――