佳人な先生
「昨日の女性は
兄の妻でした。
そして僕の
好きな人でも
ありました。
彼女のことで
僕は兄には大きな
『借り』があるんです。
その借りを返す為に
兄の愛した星音ちゃんを
ずっと見守っていくと
兄の闘病中から
決意をしていました。
けれど星音ちゃんを
幸せにするのは
僕じゃなくても
かまわない。
君が幸せなら
それでいい・・・。
これを
お返しします――。」
そう言って
月冴さんは私に
あのハンドタオルを
差し出した。
私はそのハンドタオルを
受け取った。
「兄の病室の
頭元の引き出しに
いつも入っていました。
ひろげてみて下さい。」
そう言われて私は
ハンドタオルを広げた。
「お守り・・?
あ・・・」
そこにはウサギの
イラストのかかれた
あの神社のお守りが
包まれていた。
私と瑞城先生が
出会った年の干支・・・。
本当に
合格を祈ってくれて
いたんだ・・・。
自然と涙があふれ出す。
私はハンドタオルと
お守りを胸に抱きしめた。
兄の妻でした。
そして僕の
好きな人でも
ありました。
彼女のことで
僕は兄には大きな
『借り』があるんです。
その借りを返す為に
兄の愛した星音ちゃんを
ずっと見守っていくと
兄の闘病中から
決意をしていました。
けれど星音ちゃんを
幸せにするのは
僕じゃなくても
かまわない。
君が幸せなら
それでいい・・・。
これを
お返しします――。」
そう言って
月冴さんは私に
あのハンドタオルを
差し出した。
私はそのハンドタオルを
受け取った。
「兄の病室の
頭元の引き出しに
いつも入っていました。
ひろげてみて下さい。」
そう言われて私は
ハンドタオルを広げた。
「お守り・・?
あ・・・」
そこにはウサギの
イラストのかかれた
あの神社のお守りが
包まれていた。
私と瑞城先生が
出会った年の干支・・・。
本当に
合格を祈ってくれて
いたんだ・・・。
自然と涙があふれ出す。
私はハンドタオルと
お守りを胸に抱きしめた。