佳人な先生
そして季節は流れた。


夏は終わり

紅葉のキレイな

時期も過ぎて

窓の外には雪が

チラつく季節になった。


「星音!
 雪降ってるよ雪!」


「落ち着いて匡(タクミ)」


「外行こうよ♪」


「はいはい(笑)」


私とアンリ君は

いつの間にか

下の名前で呼び合うように

なっていた。


大学から外に出て

2人で雪を見た。


「ちょっと冷えるね。」


そう言って

匡は私の手を握ってきた。


その手のぬくもりに

癒されていく私。



私の中の


佳人な先生へ


の恋心はいつか

このぬくもりで

溶けてなくなる日が

くるかな・・・。




先生・・・。



教師は先生。




そして




医師も先生―――。
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