佳人な先生
過ち
「星音さぁ~
 もうすぐ
 クリスマスだけど
 どうする?」


「ん?匡に
 まかせるよ。」



「・・・んー
 じゃあ考えとくよ。」



沈黙が流れた。



ちゃんと付き合うと

確認しあったわけでもなく

なんとなく一緒にいる

延長線だから

余計に恋人同士の

イベントとかになると

少しギクシャクしてしまう。



「結構冷えてきたし
 カフェでも行こうか?」


「そうだね。」


「どこがいい??」


「匡の行きたいとこで
 いいよ♪」


「じゃあ駅前の
 カフェ行こうか。」


「うん♪」


そして2人で

手をつないだまま

駅前のカフェまで歩いた。


今の私は

『今』のことしか

考えることができなかった。


先のこととか

本当はどうしたいとか

考えることができない。


ただ、

気が向けば・・・とか

気が向かなければ・・・

といった感じ。


きっとそれを心配して

匡が一緒にいて

くれるんだと思う。


ほんと匡には

甘えっぱなしだね・・・。


匡の気持ちを知ってて

こんな行動をする私は

本当に最低だね・・・。
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