佳人な先生
お願いしますと

言ったものの

とても足取りは

重かった。


昨日の今日で

まだ気持ちの切り替えが

できずにいた。


それでも

時間はやってきてしまって

私は実習棟に向かった。


実習教室に入ると

すでに瑞城先生は

待っていた。


私はすぐ席に付き

教科書とかを準備した。


そしてまた

いつも通りの

2人での勉強会。


私が質問をして

それに対して

丁寧に説明をしていく先生。




ふと先生の左手を見た。



指輪を付けていない。




そんな些細なことですら

淡い期待を抱きそうになった・・・

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