佳人な先生
翌日。

私はほとんど緊張せずに

試験を受けることができた。


瑞城先生の

『まかしとけ』

という言葉が

とても心強かったから。


そうして

1日がかりの試験は

終わった。


自信は半分ぐらい。


ずーっと2人で

勉強してきた。


受かれば瑞城先生も

よろこんでくれるだろう。


けど

もう2人で勉強することは

なくなるんだろうな・・・。


そろそろ進路も決めて

受験勉強も始めなければ

ならない。


だから部活する時間を

勉強にまわせと

きっと瑞城先生は言うだろう。


私は少しでも

瑞城先生のそばにいたい。



卒業するまでの



わずかな時間・・・


少しでも・・・


かなわぬ恋なのは

分かってる。

けど、一緒にいたい・・・。
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