佳人な先生
それから私は

毎日図書室で

勉強していた。


学校にいれば

瑞城先生と会えるかも

しれないという

淡い気持ちからだった。


私は実習棟の裏口の

あたりが見える窓際で

いつも勉強していた。


ごくたまに見かける

瑞城先生の姿。

夕日を浴びて

とてもきれいだった。


そんなある日。

勉強している私の前に

マミーが置かれた。

小さいころから

飲んでいて

甘いんだけど

私は好き。


「え?」


「あげるよ♪」


前に立っていたのは

同じクラスの

安里(やすさと)君

だった。


漢字からみんなに

アンリって

呼ばれている人だった。
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