佳人な先生
そして勉強が終わると

毎日駅まで一緒に

安里君と帰った。


「ねぇキリちゃん。」


「何?アンリくん。」


私たちはすっかり

仲良くなって

呼び方まで変わっていた。


「シスアドのことなんだけど
 結構、参考書とか
 お金かかったんじゃない?
 この前本屋に行ったけど
 かなり高かったよ~。
 部員も1人じゃあ
 学校から部費も
 もらえないもんなぁ~。」


「え?!
 部費って・・・」


「ん?部費って
 たしか部員6人
 以上って決まり
 あったよね?
 違ったかな?」


「・・・そうなんだ。」


もしかして

あの防犯ブザーも


参考書も瑞城先生が?


「ん?どうしたの??」


「ううん!何でもない!
 じゃあまた明日学校でね♪」


そう言って駅で

アンリ君と別れた。
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