佳人な先生
どれくらい眠ったのだろう。

どこかで店長の

声がする・・・


「・・・えぇ。
 スワロフスキー
 クリスタルガラス
 って言うんです。
 とてもキレイでしょう。
 こういう特殊な型は
 人気があってなかなか
 手に入らないんですよ。
 星音ちゃんしっかり
 キープしてたんだなぁ~
 俺の知らない間に(笑)」


「そうなんですか。
 たしかにキレイですね。
 彼女は・・・」



「奥で休んでますよ。
 なんか朝も早くから
 来ていたみたいで。
 今日は急ぎの仕事もないし
 そのまま寝かせてるん
 ですけど・・・。
 呼んできますね。」



「いえ、品物だけ
 もらっていきます。
 昨日の夜も遅くまでお店に
 いらっしゃったんで・・・。」



「そうなんですか?
 早く帰るように
 言ったのになぁ~」



「何か探し物とか
 言ってました。」



「・・・・。
 そうですか。」



「見つかったんでしょうか。」



「見つかったみたいですよ。
 あなたの目の前で
 輝いてますから。」


「え?
 ・・・これ・・」



「お代は神宮寺さんから
 頂いてますので。
 またよろしくお願いします。」


「彼女によろしく伝えて
 下さい。」



「わかりました。
 ありがとうございました。」



夢なのか何なのか


よくわからないまま・・


また私は眠りに落ちていった・・・。
< 82 / 217 >

この作品をシェア

pagetop