君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。
愛してなんかない、私のいないあの家に……。







──カタン……







「はい、どうぞ」







ママの言葉と共に机に置かれたお皿の中には、瑞々しい林檎が沢山盛られていた。



ママが剥いてくれた林檎を口の中へと運ぶと、途端に林檎の甘さと酸っぱさが広がる。





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