君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。
だから……――







「駄目だ」







藪内先生の口から飛び出た言葉は、今まで聞いたことのないくらい低く、冷たい言葉。



その威圧感に思わず身震いした。







「……どうして、ですか」



「約束しただろ?それに、これ以上悪化したら周りにだって迷惑だ」







変な感覚を覚えた。



それは、私自身を拒絶されたような、そんな感覚。





< 1,018 / 1,645 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop