君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。
なんで、今なの?



もう、やめてよ。







気がついたらみーくんの腕を引き、病院を飛び出していた。







「杏奈っ!?」



「お姉ちゃんっ!」







パパやママ、柚葉の声が聞こえたけど、振り返らなかった。







もう……あんな人達に私を壊されたくない。



どこか、遠いところへ……――。










「杏奈っ!?」







みーくんに呼ばれ、気がついたらそこは、雨が降り、見渡す限り誰もいない河川敷だった。





< 106 / 1,645 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop