君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。
電話を切ったのとほぼ同時に、扉の開く音がした。







「ただいまー」



「おかえり、みーくん。大学はどう?」



「すっげぇ広い」



「それだけー?」







口を尖らせて拗ねたフリをすると、みーくんは笑って私の頭に手を乗せた。







「大学にいる誰より、杏奈の方が可愛い」





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