君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。
「はいはい、わかったわかった。行くぞ、花見」



「話逸らしたぁー!」



「逸らしてねぇっつの」



「逸らしたじゃん!」







カーディガンを羽織り玄関に向かいながら、前にいるみーくんに言葉を投げかけた。



真っ暗な廊下でも目立つ金色の髪は、ゆらゆらと揺れている。



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