君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。
『声が、出ない?』



もう、歌えない……。



『話せねえとかつまんねえ。別れよーぜ』



待って!嫌だよ!!



『もういらねえ』



いらないって……、私は、物じゃない――……。










……――







「目、覚めた?」







リビングの大きなソファで寝てしまっていた私。



時計の針は、10時を指していた。




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