君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。
──14歳の頃に受けた手術の後、私は声を失った。



言葉を伝えるときに用いるのは基本筆談で、紙とペンは私の生活に於て必要不可欠となった。



常にメモを持ち歩き、使い切ると新しいメモを買ってきてくれる。



可愛くて、大嫌いな妹が。







こんなメモ、本当は使いたくない。





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