君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。
ない、なんて言い切れなくて口を噤むと、柚葉がニヤニヤしながら私をつついてきた。







「いじけてるんでしょー?」



「いっ、いじけてない!」



「ねぇ、ママー!お姉ちゃんが超天の邪鬼なんだけど」







柚葉はくるりと体の向きを変えて花瓶の水を入れ替えるママに話を振った。





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