君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。
時計を見るため、廊下と病室を隔てる壁へと近づいた刹那。



扉の向こうから、聞き覚えのある看護師さんの叫び声が聞こえた。







「待ちなさーい!」







怒声と共に近づく、2つの足音。



この階には軽傷の患者はおらず、普段なら重苦しい程静かだと言うのに。







「こら!雅(ミヤビ)くん!」





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