君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。
……って、ん?



よく考えれば、私って……話すだけで、殆ど何も聞いてない!



唯一聞いたのは、このマンションに住む理由だけ。



それ以外何も知らなくて、ただ、一緒に住むだけの人。







「そう言えば、雅!圭ちゃんおっきくなってたよー」







先に玄関へ向かった遙香ちゃんの声が、部屋に響く。





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