君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。
だけど、ペンをとることも言葉を発することも出来なくて。
ただ、息を呑んだ。
「ちょっと匿って!」
そう言って病室に飛び込んできたのは――
太陽に透ける、金色の髪をした青年だった。
彼は口の前で中指を立て、「しー」とジェスチャーを送ってくる。
また騒がれるのも迷惑だし、仕方ない、か。
ただ、息を呑んだ。
「ちょっと匿って!」
そう言って病室に飛び込んできたのは――
太陽に透ける、金色の髪をした青年だった。
彼は口の前で中指を立て、「しー」とジェスチャーを送ってくる。
また騒がれるのも迷惑だし、仕方ない、か。