君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。
「あ、ただいま!」



「雅と同じことしてるじゃない」







そう言って、母さんはクスクスと笑った。



俺は、その笑顔が大好きだった。それは7歳離れた兄ちゃんも同じで、よく笑わせるために色んなことをしていた。



その度、母さんは大袈裟に笑ってみせた。







「俺、海の絵描いたんだよ!」



「雅は、絵上手いもんな」





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