君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。
この人の為なんかじゃない、私のためだ。



病室の鍵をかけ、金髪のその人をベッドの向こうの死角へ誘導する。



当の本人は、「ここで本当に見つからねぇの?」と小言をこぼしていたけど、気付かない振りをした。



そこしか隠れるところないんだから、仕方ないじゃん。



ハァ、と溜め息を吐いたときあることに気が付いた。



でも追いかけられてたんだったら、ここに入ったとこ見られてたんじゃないの?




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