君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。
そこまでを言って、颯は立ち上がった。
「やっと踏ん切りがついたよ。ありがとな!」
颯の吐く白い息は、ゆっくりと冬の空へと消えていく。
【こっちこそ、ありがとう】
「……好きだったぜ」
【私も、大好きだった】
「やっと踏ん切りがついたよ。ありがとな!」
颯の吐く白い息は、ゆっくりと冬の空へと消えていく。
【こっちこそ、ありがとう】
「……好きだったぜ」
【私も、大好きだった】