君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。
トイレに行った後、病室に戻ると、



何故かいつも母が使うパイプ椅子にみーくんが座っていた。







「よぉ、杏奈」







……何が、"よぉ"よ。







私は深いため息をついた。







「そんな露骨に嫌な顔すんなよなぁ」







だって、これが本心だもん。







「遊ぼーぜ、杏奈!」








……この人は、どれだけ暇なんだろう。





< 84 / 1,645 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop