君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。
【わかんない】



「じゃあ、どんな匂いが好き?」



【美味しそうな匂い】



「それはあげるじゃん」







……そっか。







ピンとこない私は、結局みーくんに任せることにした。







「また明日持ってくるよ」







"また明日"。



その言葉がじんわりと胸に染み渡る。



私の心を溶かしてくれる、そんな気がした。







みーくんは私の長い髪を優しく梳いた。




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