龍太郎一味のご無体な学園生活

まぁ貰うものは貰っとくとばかりに、試作チョコをパクパクと摘まむ遊里。

「んで喜屋武さん、ホントに拓ちゃんにはチョコあげないの？」

「あ、あげますけど、他の皆さんと同じものですよ…」

視線を逸らし、恥ずかしそうにモジモジしながら言う喜屋武。

「えー、折角ラブラブになるチャンスなのに」

「ラ、ラブラブだなんて…拓斗さんとは只のお友達ですし…それに拓斗さんにだけ特別なのをあげたら、周りの人にからかわれて拓斗さんにご迷惑がかか…」

喜屋武が言いかけた時だった。