龍太郎一味のご無体な学園生活
席に並んで座り、手作りのチョコを二人で摘まみながら談笑する啓太とアリスカ。

もう少し甘い方がよかったかな、僕はこのくらいビターな方が好みです、なんて楽しそうに語らった後。

「で…さ」

アリスカがおずおずと切り出す。

「勝手に私からチョコあげといて、こんな事要求するのもアレなんだけど…」

アリスカとの付き合いは長い。

控えめな彼女が滅多にこんな事を言わない分、出来る限りの事はしてあげたい。

「ホワイトデーは奮発しますよ。何が欲しいですか?あ、いや…僕が自分で選んで、サプライズにした方がいいですかね…あ、でも…去年も随分何をお返しするか迷っちゃって…」

苦笑いする啓太。

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