龍太郎一味のご無体な学園生活
頭を抱えて一人悶絶する遊里を他所に。

「じゃあ君」

ルートに指差され、『はうっ!』とかリアクションする小夜。

『Ⅶ』のピアスをチリン…と鳴らしながら。

「龍太郎先輩と付き合えるけど一生喋ってはいけないのと、喋ってもいいけど龍太郎先輩と付き合ってはいけない、選ぶとしたらどっち?」

『ななななな何で龍太郎君がそこで出るのっ?』

赤面、狼狽、動揺する小夜。

『龍太郎君と付き合っても、全く喋らないんじゃ何だか意味ないような気がするしっ、私、龍太郎君と付き合えるようになったら別に黙ってる必要ない訳だしっ、でも喋れても龍太郎君と付き合えないんじゃこれまた意味ないしっ、あっ、あっ、てゆーか別に私龍太郎君と付き合いたい訳じゃっっっ』

小夜、しどろもどろ。

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