龍太郎一味のご無体な学園生活
しかし、日音子はそうはいかない。

彼女とて除霊を生業とする家系の出身。

霊やら人魂やらは見慣れている。

が、流石に死神や雪女を見るのは初めての事だ。

そして一般的に、これらの存在は人間に畏怖されるもの。

「し、死神っ…雪女っ…!」

ガチガチと、噛み合わない日音子の歯が音を立てる。

「あ…日音子さん、そんな怖がらないで…私や小岩井さんは、日音子さんに何も危害は…」

雪菜が宥めようと手を伸ばした瞬間。

「いやあぁあぁあぁあぁああぁっ!」

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