龍太郎一味のご無体な学園生活
「いえ…」

首を横に振る小岩井。

「日音子さんの術というよりは…この空間そのものが日音子さんの精神世界のようですね…そして…」

壁から、天井から、床から。

ヌルリと這いずり出てくる人影…。

「日音子さん自身の恐怖が具現化した世界のようです…彼女が『怖い』と思うものが、この世界に送り込まれてしまう…この悪霊達や…自分や雪菜さんのように…」

「そんなっ、私は日音子さんに怖い事なんてしないのにっ」

声を上げる雪菜。

「そうですね…ですから…」

小岩井は処刑人の剣を顕現させる。

「それを日音子さんに分かって頂きましょう…」

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