龍太郎一味のご無体な学園生活
「辻神」

龍娘は誠一郎を真っ直ぐに見る。

「お前の兄の事は、私もよく知っている。二年前の体育祭で不正行為を働き、それを罰せられると、逆恨みで美少女二十選選出者嫌がらせ事件を起こした。大抵の悪さは天神学園では笑って見過ごしてやるが、お前の兄のしでかした事だけは許す訳にはいかん。よって最終的に退学処分とした。その事について、我が校の生徒会も教師陣も、誰一人として間違った事をしたとは思っていない」

「……」

誠一郎は無言のまま、龍娘を見ている。

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