龍太郎一味のご無体な学園生活
市街中心部から離れると、天神地区も随分と寂れた雰囲気を醸す。

信号もなく、細い山道。

アップダウンの激しい道路で、路面だって然程整備されていない。

まだ新しい愛車でさえ、そのサスペンションがギシギシと軋むような悪路である。

舗装工事くらいすればいいのに。

そんな事を考えながら、男性は速度を上げる。

…枯れ木の茂った山、たまに視界が開けたと思ったら、季節柄何も植えていない田んぼばかり。

街灯だってありやしない。

同じ天神地区かと目を疑ってしまうほどに、過疎化が進んだ地域だった。

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