龍太郎一味のご無体な学園生活
愕然とする龍太郎を他所に。

「うん、大体分かった」

アルベルトは背を向ける。

龍太郎の追撃など、全く意に介していない。

「本来なら『臥龍』を封じている小岩井さんや御衣黄先生に、龍太郎の修行を任せるべきなのかもしれないけれど…彼らは封印した手前、『臥龍』の封印が脆くなるような真似はできないだろうからね…僕が封印を保ちつつ、『臥龍』の力を引き出す為の稽古をつけてあげよう」

そんなアルベルトの話など、龍太郎の耳には入らない。

たった一撃で龍太郎の実力は見切った。

そう言わんばかりのアルベルトの態度が、悔しくて。

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