龍太郎一味のご無体な学園生活
「っあ!」

そばで見ていた愛が声を上げる。

「っらぁああぁあぁぁっ!」

激情に駆られたまま、龍太郎は背を向けたままのアルベルトに突進していた。

決め技を簡単に無効化され、もう手合わせの必要はないとばかりの態度をとられた事で、プライドを傷つけられたのだろう。

強さを己の拠り所とする龍太郎にとって、それはまさに『龍の逆鱗』。

「……」

アルベルトはゆっくりと振り向き。

「そうだ…それでいい」

薄く微笑む。

< 1,217 / 2,031 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop