龍太郎一味のご無体な学園生活
そうしている間に、参加者達に飲み物が行き渡ったようだ。

「それじゃあ乾杯の音頭は、かなこちゃんにお願いしようかな」

「えっ、私っ?」

七星に言われ、かなこが目を丸くする。

「そりゃそうだろう、今回の花見は生徒会の企画だし、かなこが生徒会長なんだし」

涛波の言葉で、かなこはオドオドしながらも立ち上がる。

「えっ、えーっと…それでは、今年も皆揃ってお花見が出来る事を佐倉の皆さんに感謝しつつ」

「よっ、生徒会長!」

『茶化しちゃ駄目だよ』

冷やかす龍太郎を小夜が窘める。

「かんぱいっ!」

「「「「「かんぱぁあぁあぁぁあぁいっ!」」」」」

かなこの音頭で、歓声が巻き起こった。

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