龍太郎一味のご無体な学園生活
と。

「『貰ってきてしまった』…というのはどうでしょうか…」

背後からの声に、渉と阿行は振り向く。

「いわわん」

阿行が声を上げた。

立っていたのは天神学園用務員の小岩井 防人。

死神としての顔も持つ。

「自分は…誠一郎さんに憑く前のあの怪異と対峙した事があります…」

小岩井は真っ直ぐに誠一郎を見る。

「あの怪異は、遊ぶ相手を欲しがっていた…そして誠一郎さんは見た所…あの怪異と『波長』が合うような気がします…」

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