龍太郎一味のご無体な学園生活
凄惨なランチタイム。

しかしその間隙を縫って。

「うっ!」

リグニアが思わず口元を覆う。

「くせぇっ…!」

狐霊を仕掛けた男子生徒も声を上げた。

溝の臭い。

腐乱臭のような、お世辞にもいい匂いとは言えないような悪臭が、周囲に漂う。

同時に。

「!!!!!」

まるで負け犬のような悲鳴を上げ、狐霊達が弾かれた。

弾いたのは誠一郎。

否。

誠一郎を護るように無数の手で覆い被さっていた、青白き幼子…。

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