龍太郎一味のご無体な学園生活
恐る恐る自らもタライに乗り込む龍太郎。

あ、ちなみに一人につき一つのタライです。

龍太郎も自分で漕がなきゃいけません、タライ舟。

乗ってみて初めて分かったのだが、恐ろしくバランスが悪い。

乗っただけで転倒して転覆しそうだ。

「今日はいい波ですねぇ」

いい笑顔で帳が外海を見つめる。

どこが?

大時化じゃん!

春は風強いから荒波じゃん!

こんな波強かったら、大間のマグロ漁船だって漁中止にするよっ?

「さぁ行きましょうか」

全然聞いてねぇよこの鬼神!

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