龍太郎一味のご無体な学園生活
「タイマントーナメントねぇ…」

捕獲したサメを引っ張りつつ、片手で櫂を漕いでタライ舟を進める帳。

「昨年のは観戦しましたよ?いやぁ、見事な試合でしたね龍太郎君」

「いやだから!アンタが出たら優勝とかも狙えたんじゃあ…」

「でも」

帳は振り向いてニッコリ笑う。

「私以外にも出ていない人は沢山いたでしょう?タイマントーナメント」

「……」

その言葉の裏を邪推して、龍太郎の額に青筋が浮かぶ。

「人間風情と競い合うなんざ、馬鹿らしくてやってられねぇってか…?」

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