龍太郎一味のご無体な学園生活
折角の龍太郎の厚意だ。

龍娘にも促され、拓斗は着替える為に先に校舎の方へと向かっていく。

「……」

そんな二人を見送り、静かに息を吐き出す龍太郎。

腰を落とし、大きな玉を抱えるように両手を前に出し、踵を上げ、目を閉じて。

周囲の空気と一体化するように精神を落ち着「いでっ!」

少しずつ精神統一している途中だったというのに、それを邪魔するように、誰かが龍太郎の後頭部をベシッ!と叩く。

「ってぇなこの野郎!何しやがんだ!」

「おぉ?相変わらず先輩への口の利き方がなってねぇな?」

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