龍太郎一味のご無体な学園生活
「キーワードは、失踪していた生徒達が呟く『溝の臭い』という言葉だな」

ユーリーが言う。

「『溝の臭い』という言葉が該当するのは、俺が知る限り一件…天神地区郊外にある山間の沼で、子供の幽霊が溝の臭いを漂わせながら三輪車で追いかけてくるっていう怪談話だな」

涛波が膨大な記憶力の片隅から、関連する話を聞かせる。

流石は天才三兄弟の末弟。

頭脳はやはり明晰だ。

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